01-営業課
02-組立課
03-設計課
小嶋 二人とも中途採用なんですよ。もともと僕が先にこの会社に入って、もの作りの姿勢やおもしろさを感じて。それで、誰かいないかという話があったときに、名倉をおもしろい会社があるよと誘ったんです。
名倉 今までの会社では、企業への出向という形が多かったので、1カ所で腰を落ち着けて仕事がしたいとは思っていたんです。しかし、最大の理由は自社でものを作って加工ができる、メーカーであるということが大きいですね。まあ、現場が近いので、すぐに呼び出されて困ることもありますが。
小嶋 そこがこの会社のいいところ。現場と一体になって作り込めるからね。
小嶋 メカ設計と電気設計があって、僕たちはメカ設計。二人とも機械一式、担当します。開発はおもしろいですね。海外との仕事も多いので、世界中を飛びまわれますよ。観光ブックには載ってないようなところもあります。僕も中国、韓国、スウェーデンに行きました。国民性を肌で感じられる貴重な経験。世界の技術に触れられる勉強の場ですね。
名倉 大きなプロジェクトで3〜4回打ち合わせに行きますが、海外の方とも面と向かって技術の話をしているとちゃんと伝わりますよ。国が違うと考え方が違うし、アプローチの仕方も違ってくるから、そういうところはより慎重になりますね。
名倉 年々お客様からの要求も高くなり、みんな一緒になってそれを越える努力はしていますが、やっている時はいっぱいいっぱい。でも、終わってみたらよかったなと思いますね。1つの機械を作るのに、設計から完成まで大体1年かかるんですが、最近は短納期になってきています。今、いろんなやり方を模索している最中です。
小嶋 設計はできて当たり前みたいなところがあって、完璧にできた部品でも「ふ〜ん」って流されて、なかなか褒められないんですよ。一度、社内的に「この機械はいいね」って言われたことがあって、正直嬉しかったですね。それは、社内でも組みやすかったし、ユーザーの意向も全て酌んだものでしたから。
名倉 異国や、地方などの工場に片岡の機械が並んでいるのをみると、さすがにすごいなと思いますね。いろんな所で活躍しているなと感慨深い。製作工程のほとんどを、片岡の機械が占めていることもありますから。
小嶋 業界の中では知名度がありますし、信用もあります。そこには長年培ってきたノウハウがある。機械を作っているのは人なので、社長の人柄もあると思いますよ。コストだけをみるのではなく、作れるものをつくる。僕たちも大きな目でみてもらってると思います。自分が描いたものがそのまま現物となり、そこに片岡の名前が付いて、MADE IN KATAOKAとして世界中に出て行く。仕事の醍醐味ですね。
名倉 設計課ならある程度のベースがあって、図面が描けないとダメ。それと機械いじりが好きなこと。あとは自分で失敗して覚える。ここで初めて描いた機械がとても大きなもので、今また作ることになったとき、なんでこんな大きなものを作ったんだろうと落ち込みましたよ。でも、それが次に活かされますから。
小嶋 製造工場が社内にないと、これは学べないね。自分が描いた図面からさまざまな部品が加工され、組立され、できあがっていくのが全部見れ、そのあと評価までもらえる。設計者としての成長は早いと思います。現場に設計の意図を教えることもできますし。アイデア勝負なので、柔軟な発想も必要ですよ。
名倉 それから、やれそうだじゃなくてやる気。みんな職人気質で、それが個性でもあるんだけど。これからもっとコミュニケーションを図って、チームワークを強化したいですね。
小嶋 やっぱり目指すは、ピストンリング業界での世界制覇だよね。